
専門外来 Specialist clinic
さっぽろ南大橋クリニックでは、腎臓や心臓の病気が心配な方を対象に、腎臓専門医・循環器専門医による専門外来を行っています。

高血圧が腎臓機能障害を起こす!?
「高血圧」と「腎臓病」は、非常に深く関連しています。血圧が高い状態が続くと、腎臓の毛細血管が固く狭くなり(動脈硬化といいます)、腎臓のろ過機能が低下します。(腎硬化症といいます)
高血圧は「沈黙の病気」と呼ばれるように、自覚症状がないまま、少しずつ腎臓を傷つけていきます。逆に、腎臓の機能が低下すると、水分や塩分が体内にたまり血液量が増加し、それが原因で血圧が上がることもあります。
このように、高血圧と腎臓病はお互いに悪い影響を与え合い、気が付かないうちに病気が進行していくのです。
高血圧とたんぱく尿の両方がある場合は、慢性腎臓病(CKD)の進行や心臓病・脳卒中の危険性を高める重要なサインです。健康診断でたんぱく尿の指摘があった、高血圧が続いている等の場合は早めの受診をお勧めします。早期に治療を開始することで病気の進行を遅らせることができます。


血糖値の上昇が腎臓機能障害を起こす!?
糖尿病性腎症は糖尿病が原因で引き起こされる合併症で、高い血糖値が持続することで腎臓の機能を低下させる病気です。
腎臓にはザルの目状の毛細血管の束(糸球体)があり、体内の老廃物をろ過して排泄しています。しかし、血糖値が高い状態が続くと、糸球体のはたらきが低下し、老廃物のみならず、身体に必要なたんぱく質などもろ過してしまい、尿にたんぱくが出るようになります。
また、病気が進行すると糸球体が破壊されろ過ができなくなり、身体に老廃物や水分がたまってしまいます。糖尿病性腎症は、初期の段階では自覚症状は少ないですが、症状が進行すると尿中に大量のたんぱくが出るようになります。その結果、血液中のたんぱく質が減少し、むくんだり疲れやすくなったり、体重が増えたりします。
また、身体に老廃物がたまり、腎不全や尿毒症の状態になると、食欲の低下や強い疲労感、むくみがさらにひどくなるなど、さまざまな症状が出現し、最終的には血液透析・腹膜透析などの腎代替療法が必要になります。
≪糖尿病性腎症の診断基準≫
| 病期 | 尿たんぱく値(g/ g Cr) あるいは アルブミン値(mg/ g Cr) |
腎機能·GFR(eGFR) (ml/分/1.73m2) |
|---|---|---|
| 第1期 (腎症前期) |
正常 (30未満) |
30以上 |
| 第2期 (早期腎症期) |
微量アルブミン尿 (30~299) |
30以上 |
| 第3期A (顕性腎症期) |
顕性アルブミン尿(300以上) あるいは 持続性たんぱく尿(0.5以上) |
30以上 |
| 第4期 (腎不全期) |
問わない | 30未満 |
| 第5期 (透析療法期) |
透析療法中 | |
糖尿病性腎症が第2期(早期腎症期)になると、少量のたんぱく質が尿の中に確認できるようになります。腎症が進行するとさらに多くのたんぱく質が尿に出てくるようになりますが、早期に適切な治療を行うことで、たんぱく質が漏れ出ない状態に戻すことができます。
進行すると、次第に血圧も上昇し、高血圧によって血管が傷つけられ、さらに腎臓の状態を悪化させるという悪循環に陥ってしまいます。健康診断でたんぱく尿の指摘があった、高血圧が続いている、尿の泡立ちがある、むくみがある、食欲不振、疲れやすいなどの症状がある場合は、早めの受診をお勧めします。早期に治療を開始することで病気の進行を遅らせることができます。

むくみ・息切れは心臓からのSOSサイン!
今まで体を動かしていても何も症状がなかったのに、息苦しさを感じたり、脈がバクバク速くなったり、足のむくみがひどくなったりと体の変化が気になったことはありませんか?そういった症状は心不全の可能性があります。
心不全は、症状がはっきり現れないことも多く、症状があっても「年のせい」と思ってしまい、そのままにしている方が少なくありません。できるだけ進行する前に治療を始めることが大切です。
「心不全」とは?
心臓のポンプ機能が低下し、全身の臓器が必要とする血液を送れなくなる状態をいいます。肺に血液が渋滞(うっ滞)して、自覚症状として、息切れやむくみ、身体のだるさなどが現れます。
≪心不全の原因となる心臓の疾患・状態≫
- 虚血性心疾患
心臓に酸素と栄養分を運ぶための大切な血管(冠動脈)が動脈硬化により狭くなったり、詰まったりして血液が流れなくなり、心筋(心臓を動かしている筋肉)が壊死してしまう病気です - 弁膜症
心臓の血液の逆流を防ぐ4つの弁が、硬くなること(狭窄症)やうまく閉じなくなること(閉鎖不全症)で心臓に負担がかかる疾患です - 心筋症
心臓の筋肉自体に異常をきたし、その結果心臓の働きを維持できなくなる病気です - 不整脈
心臓を規則正しく動かす電気回路に異常をきたし、通常より早くなったり(頻脈)、遅くなったり(徐脈)して心臓のポンプがうまく機能していない状態です

息切れ、倦怠感、むくみなどの症状がある場合は、早めの受診をお勧めします。早期に治療を開始することで病気の進行を遅らせることができます。













